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鋳造品
迅速セラミック法を活用した精密鋳造
 当社の精密鋳造で使用する鋳型は、「迅速セラミック法」と呼ばれる当社独自の工法で製作します。鋳型の製作は、消失モデルを2種類のスラリーへ交互に連続して浸漬することで成形されます。一般的な工法が5~6日程掛かかるのに比べ、「迅速セラミック法」は、鋳型の乾燥工程を全く必要としないため、僅か数時間で成形できるのが特徴です。
■シミュレーションを活用した
          鋳造方案の設計
 お客様よりお預かりした図面、CADデータを基に素材モデルと鋳造方案を3D設計します。その3Dデータを用いて溶湯の流れと凝固のシミュレーションを行い、鋳造方案に問題が無いか確認します。
■3Dデータから立体モデルを製作
 3Dデータ(STL)を用いて立体モデルを製作します。当社では、紫外線硬化樹脂をレーザー光で硬化させる光造形法を採用しています。最大で400×400×300mmの立体モデルを製作することができます。この段階で、お客様に外観チェックして頂くこともできます。
■素材製作
 光造形法で製作された立体モデルを消失モデルとして使用します。
 まず、「迅速セラミック法」で立体モデルにセラミックを数層コーティングします。次に、1000℃に昇温した焼成炉に入れ、立体モデルを完全に消失させます。こうして成形された鋳型に溶融金属を流し込むことで、素材を製作することができます。完成した素材の表面は非常に滑らかで、複雑形状のものも非常に短期間で製作することができます。
■材料の種類
 鋳物に使用する材料は、鋳鉄、ステンレス、アルミニウム、銅合金があります。お客様のご要望に合わせ、単品でも複数個でも製作できます。
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